かもめ島マリンピングでは今年8月頃から、SUP(スタンドアップ・パドル・ボード~立ち漕ぎボード)の初心者体験メニューを新しい日帰り海洋体験として始動予定です。
「SUPビギナーズ体験」と冠して2時間ほどの内容でお届けする、「海の楽しさ」「海のそなえ(安全)」を知るための安全基礎講習&湾内クルーズメニューです。
今、体験観光に求められているのは「モノ」「施設」ではなく「ひと」「体験」。多くの人が、その地でなければ味わえない魅力や地域の人との交流を旅行に求めています。
だったら、SUPのガイドさんも町民の方々に参加してもらっては?
これがすべての始まりでした。
そしてこの土曜日(5月28日)、取り組みの第一弾としてSUP日本チャンピオン山田健太氏をお招きし「SUPクリニック」を開催する運びとなったのです。
町民11名が参加、楽しみながら安全スキル・基礎スキルを学習
参加に手を挙げてくださった方々のおよそ半数は体験者。逆に言えば半数は初体験の方々でした。
午前中はSUPの魅力を知ってもらうため、町長も参加して湾内クルーズ。
立って漕ぐ人、立ちひざ、シッティング、思い思いの姿勢で海へくり出し、足元の魚影や海からの眺めを楽しんでいました。時折寄せてくる漁船やフェリーの航跡波にバランスを崩されワイワイと盛り上がりながら、普段近寄れない鳥居や瓶子岩、海上遊歩道の下などに進んでいきます。
午後のSUPクリニックでは落水する人が続出。「落ちた回数だけ上達しますよ!」山田先生のやさしい声掛けに、皆さん飽きることなくパドルを漕ぎ続けます。
難易度の高い「ステップバックターン」にも果敢に挑戦しましたが、これはさすがに自主練が必要ですね。
6月末のSij認定2級バッジテストへ向け、これから毎週末に自主練会を開催して資格認定を目指します。
「日本一安全なSUP体験の聖地」を目指して
実際に皆様に提供する際には、「救助艇の常駐」「確実な安全講習」「適正なエリア選定と実施判断」をお約束します。
これに加え、実はかもめ島にはこんなメリットもあるのです。
・海上保安庁が目の前で見守ってくれている
・「エビス浜」「前浜」の2エリアがあり、ほとんどの場合いずれかは凪の状態
・マリーナが近く、救助艇の配備が容易にできる
・外洋に流されにくい地形を活かせる
・漁協の皆さんが極めて協力的
江差のSUPコミュニティーがガイドをしますので「地域との関わり」や「地元民ならではのお話」などの付加価値もあり、救助艇からの記念撮影も提供いたします。
いずれはこの江差のSUPコミュニティーが中心になり、かもめ島周辺の「海の安全な遊び方ルール」を構築・看板等で広めていき、恒久的な海洋体験提供の環境を整備していきます。
早速、翌日から自主練に励む参加者
楽しみに目覚め、多少の疲労お構いなしに、翌日からさっそく自主練会が組まれました。前日、山田先生の声掛けで最初に実施したビーチクリーンにヒントを得て、洋上に浮遊するごみをSUP上から拾う参加者がいらっしゃいました。
地元の海への意識が高まる相乗効果を生んでいますね。これから自主練会では必ず実施していきましょう!
そして、ご協力いただいた山田健太先生(K-LABO SUP)、南部先生(from 0)、特別に参加いただいた「オホーツクSUPクラブ」の皆さん、本当にありがとうございました!また来月お会いしましょう!