例年、江差町を遠足先としていた乙部中学校さん。この度、より活動的で自然体験ができる候補地として遠足の最終地点にかもめ島を選んできただき、運営事務局にお問い合わせをいただいたことから遠足受け入れが実現しました。
かもめ島特別ガイドコースを提供しました
午前中は、自由行動で江差町の「旧中村家」「江差追分会館」「開陽丸記念館」などの観光名所を巡った生徒さんたち。そこで得た江差町の海に関する「文化・歴史」などの学びの総まとめとなるようなガイドコースを設計し、ご提供させていただきました。
「北前船交易」「ニシン漁での繁栄」の現場である「北前船係船跡」や、「姥神大神宮」の起源となる「折居伝説」が存在する「瓶子岩と海上鳥居」、「開陽丸」の沈没地点や「江差追分」の功労者碑など、午前中の学習と結び付けられる場所を解説しながら、江差が「海を中心に栄えた町」であることを理解してもらえるようにガイドしました。
途中、体験活動として海洋生物に触れる機会を提供するため、週末は子どもたちで賑わう安全な浅場である五郎兵衛浜で「カニ釣り」体験も実施。カニの種類や雌雄判別方法、釣り糸に集まるザリガニやウグイなども観察・学習してもらいました。
島の上では野鳥の種類や海浜植物も解説。イソヒヨドリやコモチレンゲなどの普段の生活で見られない種も知ってもらうことができました。
マリンカイトや鴎島灯台特別公開も実施
混雑を避けるため2チームに分かれて行動したガイドウォークでは、鴎島灯台の特別公開も実施。中の様子を見る機会がめったにない灯台内部の様子と、灯台が担ってきた役割について、生徒たちは熱心に聞き入っていました。
2チームが島の上に再集結した後は、海風に凧を乗せる「マリンカイト」も実施。海の恩恵を受けて楽しむアクティビティには、歓声を上げながら熱中してくれました。
この機に、遠足での体験提供を常設化予定!
かもめ島マリンピングが重要な役割のひとつとして位置づける「学校連携」による海洋教育の提供の観点から、遠足についても今後は受入体制の常設化をする予定です。
今回の乙部中学校さんの受け入れが良いモデルケースとなったため、積極的に近隣の他校さんにも利用を呼びかけていきたいと考えています。