本日(2021年12月24日)、北海道新聞 道南版をご覧になっていただけた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
かもめ島マリンピングでは、海洋イベントを通じて楽しく有意義な海洋教育の場を提供し、広く皆さんにその成果を公開することができるよう、「かもめ島生物データベース化計画」を本格始動させました。
https://marineping.esashi.town/creaturemap/ ⇐こちらをクリックしてください
「かもめ島生物データベース化計画」とは?
かもめ島で観察した海洋生物を始めとする動植物の画像と観察データを、長期間にわたり蓄積・保管していくものです。
このうち「かもめ島生物マップ」は、島の地図上の観察した実際の箇所に、種類で色分けされた撮影画像がポップアップする、いわゆる「生物分布が可視化されたロケーションマップ」。
もうひとつの「かもめ島生物データベース」は、開催ごとの成果をまとめたシートとなっています。
活動の主役は「子どもたち」!
では、データはどのように取っているのかもご説明します。
かもめ島マリンピングでは、春夏秋冬の季節ごとに実践型の学習イベント「かもめ島研究員になろう!」を開催しており、10月にこの第一回目(秋バージョン)が開催されました。
各分野の動植物に詳しい地元の知識人を講師に、子どもたちが島中を回って(フィールドワーク)生物観察に挑戦。スマホでGPSデータ付きの画像を撮影し、次の時間に講師から種類や生態について教えてもらいます。場合によっては、一緒に図鑑も引きます。
こうしてできた観察シートを、後日大人たちがまとめたものが「かもめ島生物データベース」なのです。
大人は「活動の場の提供」「技術協力」「ノウハウ提供」「安全確保」と、ちょっとしたお手伝いで協力しますが、主体は「かもめ島研究員」の任を命じられた子どもたちなのです。
データベース活用の可能性は無限大
自然観察イベントを開催するにあたり、「単なる観察会に終わらせるだけではもったいない」「持続的に子どもたちが参加を望むような魅力あるものにしたい」というテーマからアイデアは生まれました。
データベースは、いろいろな活用方法が考えられます。
・生き物好きの人のための純粋な読み物として
・自由研究のヒントや題材として
・江差を訪れる際の楽しみのお供として
こういった、手っ取り早い使い道のほかにも…
・季節で移り変わる生物分布の比較用データとして
・長期間での分布の変遷研究のデータとして
・環境変化の観察用データとして
・学校授業での学習テーマの題材として
一般公開ですのでご自由にお使いいただき、学習・研究に役立てていただければ幸いです。
キミも、かもめ島研究員になってみませんか?
来年からは、開催ごとにさらに趣向を凝らしたイベントにしようと計画中です。
さらに北大水産学部の先生にも参加や監修のご協力をいただいて、学びと楽しさをグレードアップさせながら学術研究に触れることができるような、スペシャルなイベントに仕立てていきます。
水中ドローンで海の中の観察をしてみたり、船に乗ってみたり、シュノーケリングをしてみたり…
まだまだ構想の段階ですが、
「楽しみの中でこそ、自発的で深い学びが得られる」
これを忘れず、子どもたちの笑顔を思い浮かべながら準備に励もうと考えています。
今後の新型コロナの状況にもよりますが、広くかもめ島研究員を募れるようになるといいですね。
予定では次の開催は5月のGW後で調整中。
引き続き、ご期待ください。